海と風の丘ミレニアムシティ / NPO法人 ミレニアムシティ
住む人の発想で市民が都市をまるごとつくる。 環境まちづくりNPO法人ミレニアムシティが提案する新しい持続可能な都市像 「アクア・コネクト・シティ2020」本誌にて前号でも取り上げられ、すでにご存知の方も多い思うが、常に先進的な都市の未来像を提案し続ける環境まちづくりNPO法人ミレニアムシティ(理事長・井口浩・小野加瑞輝)がまた新たな提案を行った。
それがこの「アクア・コネクト・シティ2020」である。
この計画は、かつて人をつなぐ役割を持っていた「水」や「お風呂」を、もう一度未来のまちづくりに生かす。そんな2020年という未来の都市像のモデルとしての提案である。そして、兵器や超高層ビルなど、持続可能性を考えないで造られた遺物を、新たな役割を持たせ再生するという提案も含まれているという。
ますます注目を集める環境まちづくりNPO法人ミレニアムシティ。その次なる提案も、実現へと一歩一歩近づいている。
【モバイル・グリーン・アイランド】
フローティング・パズルシティをさらに発展させると、一つは自由に移動できる敷地、モバイル・グリーン・アイランドとなる。
自由に移動することを可能にする為には、エネルギーや上下水の供給処理を完全自給自足システムとすることがより有効となり、同時にサスティナブルなものとなる。ひょうたん型タイプでは、屋上に水の浄化システムをもつ棚田をつくる。自然エネルギーによりエネルギーも自給できる。
【ピース船湯】
環境問題の解決は、紛争のない平和な世界が前提となる。その象徴としての軍事物資、武器などの、人類の負の遺産を平和的に再利用する。最も人間が無防備な状態は裸であるが、平和でないとこうはなれない。
かつ、万人が楽しめ、つながりを感じられ、分かち合えるのはお風呂(公衆浴場)である。例えば戦車や、戦艦、空母、爆弾などをリユースし、誰もが楽しめる公衆浴場にリユースする。船ならば、「戦闘」ならぬ「船湯」となる。
ネットワーク・エコヴィレッジ 第2弾
海と風と丘ミレニアムシティ
これからのエコヴィレッジは「おしゃれに、粋に、遊び心をもって」がテーマ
海と風と丘ミレニアムシティ 第1期
ハコイリミンカに住む
以下、本文に続く
nature vol.2 2007年 6月発行
https://earthday.buyshop.jp/items/27268602
井口 浩
一級建築士環境建築家
1980年東京生まれ。
82年明治大学工学部建築学科卒。
卒業設計において掘口捨三賞受賞。
84年同大学院修了後、建築都市設計事務所を経て95年井口浩フィフスワールドアーキテクツを設立。
国際建築設計競技3度入賞他、受賞歴多数。
環境共生住宅、環境共生集合住宅の設計と、環境球生型都市計画を行っている。
2000年、21世紀型環境共生まちづくりNPO法人ミレニアムシティを理事長として設立。
明治大学講師(2001年~2003年)として建築設計の教育にも携わる。
サステナブルデザイン国際会議(2006/12/15)ではパネリストとして講演。
小野 加端輝
一級建築士
1953年東京生まれ。
東北工業大学建築学科卒95年エコラインを設立。
健建康幸福繁栄をキーワードに、人と環境に配慮した建築や繁栄する店舗の設計を行うとともに、各地の修復型まちづくりにも取り組んでいる。
2000年、21世紀型環境共生まちづくりNPO法人ミレニアムシティを理事長として設立。
NPO法人ミレニアムシティ
http://www.npo-mc.com