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INTERVIEW

第1回静岡モデルコレクション大会巻頭インタビュー 私たちの夢は、ここからパリへ!

INTERVIEW

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静岡モデルコレクション大会代表 辻本真友み
静岡モデルコレクション東京プロデューサー 石塚 博之

このイベントにいたる経緯からお話しください。

辻本 私は80年代、ショーモデルとして良い時代を現役で過ごさせていただきました。そのプロモデルとしての経験を生かし、ウォーキングスクールの講師を始めて今年で20年になります。教育する立場から見ると、近年では読者モデルを初めとし、タレントモデルなどモデルという仕事の技術が無いまま“モデル”と語る、なんちゃってモデルが増えてることに疑問を持っていました。技術だけではなく、教育面でも同様です。オートクチュールという言葉の意味さえもわからないモデルが多いんです。

それで、一般社団法人日本モデル技能検定協会とのご縁からモデルとしての技術を教育し正しく継承し“見える化”をすることで、クライアントが安心してオーダーできるシステムを取り入れ始めたのです。静岡モデルコレクションはプロモデルの質を高め、確実にビジネスとして成り立つ人材を教育していくためのステージとして設けさせて頂きました。コンテストをすることで互いに磨き合い成長し、業界の質の底上げが目的です。最終的にはパリコレなどの世界で活躍できる人材を育てることを目指しています。

【 中略 】

それは素晴らしいことですね。

石塚 やはり、簡単に、「モデル」と名乗る方が出てくるんです。たとえば、専属読者モデル?なんだろう?となるわけです。所属しているから何かができるわけではないんです。私の人脈のなかで、ミスユニバース経験者が何人かいましたが、世界的に見たら、3大ミスコンでも、その後のモデル人生で生き残っている方はほとんどいないのが現状だと思います。
但し、ベスト16まで進まれた方々はレベルも高く潜在能力もある。環境次第です。諦める事はない。始めるのに遅すぎる事はないと思っています。 日本人が世界に出るにはどうしたらよいでしょうか?

辻本 日本人は、ディズニーの映画の主人公のプリンセスにもあるように、オリエンタルという独特の美しさをもっています。そして、気質、おもてなし精神。全部ひっくるめて、表現していけるのが日本人だと思います。日本の女性たちがもっと世界に認められていいと思っています。

育成が大切だということです が、日本と海外では何が違うので しょうか?

石塚 日本と世界では天と地く らい違うんです。ギャラにしても 海外のトップモデルは 30 億以上稼 いでいる。海外ではモデルをやめて も実業家でも食べていけるんです。 カルチャーそのものの違いですが、 それすら日本人は知らないので す。実際、日本人のモデルは女優を していないと忘れられていくのが 現状です。ここを変えていけたら という想いで、このイベントには大 いに期待しています。ここから、世 界で活躍する素晴らしいモデルが 次々と生まれてくれば日本も変わ ると思います。

….. (以下、本誌へ続く)